福岡での社労士セミナー
投稿日:2022.12.02
本日は、広島市に続いて福岡市で社会保険労務士の先生方を対象にしたセミナーを開催しました。セミナーといっても普段から交流のある方々であるため”勉強会”あるいは”意見交換会”といったほうが実態に近いかもしれませんね。
今回のセミナーでも検討したのは、①労働分野でクライアントに提供できる新たなサービス②クライアントと士業の契約内容についてです。議論の中心になったのは、クライアントと士業の契約についてです。あらためて検討することが少ない分野だからこそ検討しはじめると「これでいいのだろうか」という疑問がわいてくるものです。
クライアントと士業の関係は、両者の目線をそろえることが基本になります。双方の意見をすりあわせながら「では、こんな感じで」といった共通認識が必要ということです。ですが現実には意見の相違がどうしてもでてしまうときがあります。士業として許容できる範囲の相違であればいいのですが、そう話は単純ではありません。結局は士業サイドから契約の解消を申しでることもあります。
こういった意見の相違は、決して一方に問題があるというわけではないです。目指すべきゴールが違うということに起因することです。もちろんクライアントが違法な行為を要求するのであれば、論外ですが。
士業であれば、契約解消に至るのはある意味で仕方ないことで覚悟もしています。同時に「きれいに契約を終えたい」と切に願っているものです。この”契約を終える”というのは、”契約を結ぶ”よりもずっと難しいのです。例えば次のような問題があります。
- 引継ぎの資料はだれが作成する
- 資料はどこまで返還する
- 自分で作成した資料の著作権はだれにある
- 残務作業による費用はどうなる
こういった契約終了時の悩みを回避するためには、締結した契約の内容にこだわるべきです。逆説的ですが契約終了時を見越したうえで契約を締結するべきということになります。今回のセミナーでは、そういう問題意識で議論をしてみました。
参加していただいた先生方ありがとうございました。
来年も開催するので興味のある方はぜひ!
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