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共感を求めない、等身大の文章を

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2025.03.06

時々、「エッセイを楽しみにしています」といった声をいただくことがあります。今日もある方を通じて、そんな感想を伺いました。正直、とても嬉しいです。実際に何かを書いてみると、フィードバックをもらえることのありがたみをしみじみ感じます。書いている途中で「もう書かなくてもいいかな」と思うこともありますが、読んでくれた方の言葉が励みになり、「また書こう」と思えるのは不思議なものです。単純なものかもしれませんが、それでいいのだと思います。

そんな中で、「どうやって話のネタを決めているのですか?」と聞かれることがあります。確かに、書き続けているとネタに悩むこともあります。ブログを書くときも、「何を書こう?」と考えているうちに時間だけが過ぎてしまうことがあります。皆さんも、例えばスピーチの冒頭やちょっとした挨拶を考えるときに、同じような経験があるのではないでしょうか。

僕も最初の頃は悩んでいましたが、最近はあまり深く考えず、思いついたことをそのまま書くようにしています。ただ、書くときに一つ気をつけているのは、「あえて共感を求めにいかない」ということです。

もちろん、たくさんの人に読んでもらいたいし、フィードバックも欲しいので、できるだけ多くの人が共感できる内容になればいいとは思います。でも、「共感されること」を意識しすぎると、結局自分の考えや思いとは違うものを書いてしまうことになります。それでは、本当に自分が伝えたいことが薄まってしまう気がするのです。

そもそも、考えたこともないことを書こうとしてもうまくいきませんし、仮に書けたとしても、どこにでもあるような内容になってしまう気がします。個性が失われてしまうというか、平凡になってしまうというか。万人受けを狙うなら、それこそAIに任せた方がいいかもしれません。これからの時代、そういった文章がどんどん増えていくのでしょう。でも、それが本当に「読みたいもの」なのか?と考えると、少し違う気がします。

僕が大切にしているのは、「等身大の文章を書く」ということです。僕は器用ではないので、巧みに表現することも、計算して書くこともできません。せいぜいできることといえば、日々の生活の中で感じたことを、飾らずにつらつらと書くことくらいです。

結果的に、出来上がる文章には特別な教訓があるわけではなく、ありきたりの話になることが多いです。読者としては、何か感動や学びを求めているかもしれませんが、僕自身はそういったものを意識して書くことはあまりありません。少なくとも、「こうあるべき」といった啓蒙的な内容は好きではなく、「人生ってこんなものだよね」と思えるようなことを伝えたいと考えています。

結局のところ、ありきたりの話が、本当の意味での共感につながるのではないでしょうか。「ああ、そうだよね」と思えることこそが、本来の共感なのだと思います。共感というと、華やかで魅力的なものばかりがイメージされがちですが、本当に心を動かされる瞬間というのは、「しみじみ、そうだな」と感じるときではないでしょうか。

なんとなくまとまりのない話になってしまいましたが、要するに、「自分が普段考えていることを、等身大のまま伝えることが大切だ」ということです。そして、共感してくれる人がいればラッキー、というくらいの気持ちでいるのが良いのだと思います。

すべての人に共感される必要はないし、そもそもそれは無理な話です。それが社会というものですから。大切なのは、「僕はこう思う」ということを伝えること。そして、それに対して「そうだよね」と思う人がいるかもしれないし、「僕は違うな」と思う人がいるかもしれない。その違いを受け入れ合うことこそが、豊かなコミュニケーションにつながるのではないかと思います。

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