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「現場に立って、初めて見えるものがある」

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2025.04.18

何事にも言えることですが、「現場」というのは本当に大切な場所だと思います。私も弁護士として事件をお引き受けした際には、可能な限り現場に足を運ぶようにしています。争いごとは正直、あまり得意ではありませんし、好きでもありません。それでも、一度仕事として引き受けた以上は、きちんと向き合う責任があると考えています。

現場に行ったからといって、大きな発見があることは正直まれです。現場に立ち会ったからといって、全てがうまく運ぶというわけでもありません。それでもなお、現場というのは、非常に多くの情報が詰まった「宝庫」なのです。

どれほど詳細な書面を読んでも、それだけでは伝わらないものがあります。自分の目で見る、肌で感じるという体験に勝るものはありません。現場には、空気感や太陽の位置、周囲の雰囲気といった、文章には落としきれない“背景”が存在します。そういった周辺事情こそが、物事を立体的に捉える手がかりになるのです。

どうしても文書による情報というのは、誰かが取捨選択した結果に過ぎません。すると、重要なはずの周辺情報がそぎ落とされてしまい、情報が平面的になってしまうのです。私は、その平面的な情報に“奥行き”を与えるためにも、現場に行く価値があると考えています。

実際、現場に足を運ぶことで、これまでの情報がまるで違って感じられることがあります。整理されていたはずの事実関係に新たな疑問が生まれ、そこから全く別の主張が見えてくることもあるのです。

もちろん、現場に行くには時間も手間もかかります。そのぶん、対応できる案件数が減ってしまうという側面も否めません。それでも私は、一つひとつの事件を丁寧に扱いたいと思っています。弁護士としてだけでなく、人として誠実であるためにも、そういう姿勢は大切だと感じています。

これは弁護士に限らず、他の職業や日常生活にも通じる話かもしれません。物事に行き詰まったときこそ、原点に立ち返り、実際の現場を見てみる。すると、不思議と見えてくるものがあるのです。

私自身、「仕事は頭で考えるものではなく、足で考えるもの」だと思っています。机の前で悩むより、自分で動いて、自分の目で見て、自分の肌で感じる。その方がずっと生産的なことも多いのです。

これからも、現場の空気や人の声、そういった“生の情報”を大切にしながら、一つひとつの仕事に向き合っていきたいと思っています。それは、合理性だけでは解決できない問題に対する、私なりの誠実な向き合い方なのかもしれません。

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