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「ひとを慈しむ経営」を目指して

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2025.04.16

先日、長年お付き合いのある企業の周年記念がありました。若い頃から本当にお世話になってきた会社で、こうして節目のタイミングをご一緒できたことに、改めて感謝の気持ちがこみ上げました。

この会社の根底にある強さは、「ひとを慈しむ経営」にあると、私は確信しています。単に人を大切にするのではなく、相手を思いやり、深く心を寄せながら向き合う姿勢が、組織全体に息づいているのです。こうした姿勢は、簡単に真似できるものではありません。私自身も日々の経営に迷いながら向き合っていますが、いつも立ち戻る指針として、この会社の姿勢に励まされています。

弁護士という立場で、さまざまな経営者の方々とお話しする機会をいただく中で、強く感じることがあります。それは「成長とは、特別な出来事の積み重ねではなく、日々の営みの延長線上にある」ということです。時代は常に変化しています。一見すると同じような毎日でも、決して「昨日とまったく同じ日」など存在しません。

思い通りに進む日もあれば、うまくいかない日もあります。そうした日々の変化の中で、自分のペースを崩さず、「昨日より今日、今日より明日」と一歩ずつ前に進んでいく姿勢。その姿勢こそが、長く社会に貢献していくための土台になっていくのだと感じます。

事業を長く続けていくということは、決して容易なことではありません。これまでの延長線上で自然と成り立っていくものではなく、常に新たな工夫や見直しが求められます。だからこそ、日々を丁寧に積み重ねていくしかないのだと思います。私自身も、この節目の機会を通して、改めて一日一日の仕事の意味を見つめ直す時間を持ちました。

「ひとを慈しむ経営」とは、言葉にすれば美しく聞こえますが、実践となると決して簡単なものではありません。時には、自分の時間やエネルギーを差し出し、誰かのために動く覚悟が求められます。それでも、そういった姿勢こそが、経営の本質なのではないかと思うのです。

私は、事業承継などの場面で、若い経営者の方とお話しする際、「経営者としての覚悟」についてよく尋ねます。事業の規模にかかわらず、誰かを雇うということは、その人の人生を預かることでもあります。たとえ小さな会社であっても、経営者にはそれ相応の責任と覚悟が求められます。そして、その覚悟があってこそ、「ひとを慈しむ経営」は初めて実現されるのではないでしょうか。

私もまた、自分自身の襟を正す思いで、今日から新たな一歩を踏み出していこうと心に決めています。

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