
「人の問題に答えはあるか」〜松山で考えた医療現場のリアル〜
弁護士:島田 直行
投稿日:2025.03.23
この週末は、愛媛県松山市に出張してまいりました。ドクターや医療機関の事務局の方々を対象にしたセミナーで、講師を務めさせていただきました。ご参加いただいた皆さま、そして関係者の皆さまには、改めて心より感謝申し上げます。
今回のセミナーのテーマは、「医療分野における“人”の問題」でした。ご存じのとおり、医療業界は深刻な人手不足に直面しています。医師や看護師をはじめとする医療従事者の方々が、限られた人員の中で地域医療を支えてくださっている現実があります。人員を確保しようと努力しても、なかなか応募すらないというケースも珍しくありません。
そういった背景をふまえ、今回のセミナーでは「問題社員」や「クレーマー対応」をテーマに取り上げました。一見まったく別の問題に思えるこの二つですが、どちらも“人”が関わる点で共通しています。そして実際には、非常に密接に関係しているのです。
私はこれまでさまざまな分野でセミナーを行ってきましたが、「内部の人の問題(問題社員)」と「外部からの圧力(クレーマー)」は、車の両輪のようなものだと感じています。片方だけを取り上げても、問題の本質にはなかなかたどり着けません。ですから、これまでの著書でも繰り返し述べてきたように、両者をセットで捉えることが大切だと考えています。
今回のセミナーでは、理論よりも「現場でどう対応すればよいか」という視点を重視してお話ししました。私がいつも大切にしているのは、“具体的な知恵”を届けることです。もちろん法的な知識は必要不可欠ですが、それをどう活かすかが分からなければ、現実の問題はなかなか解決しません。
限られた時間の中で、私はいつも「考え方のヒント」や「具体的な行動の取り方」を伝えることを心がけています。多少脱線することもありますが、リアルな現場の感覚を共有することが、私の役割だと思っています。
現実の話をすれば、時にうんざりするようなこともあります。すべての問題にクリティカルな解決策があるわけではありません。でも、まずは「悩みがある」ことを共有するだけでも、大きな一歩になるのではないでしょうか。これからも、そういった現場の声を大切にするセミナーを続けていきたいと思います。
さて、仕事の合間に少し時間があったので、久しぶりに松山市内を散策してみました。おそらく数十年ぶりのことです。私は時間があると、公共交通機関に乗って街をゆっくり巡るのが好きです。車やタクシーで通り過ぎてしまうと気づかないことも、歩いていると見えてくるものがあります。
今回は早朝の道後温泉周辺を歩いてみました。まだお店が開いていない時間帯にもかかわらず、温泉にはすでに人が並んでいて、観光地としての集客力に改めて驚かされました。
松山はやはり「松山城」を中心に発展してきた町だと感じました。松山城から見下ろすと、松山平野と瀬戸内海が一望できます。この町は、この城を起点に人々の暮らしが築かれてきたのだなと、しみじみ感じました。
どの町も、やはり「自分の足で歩いてみる」ことで、初めて分かることがありますね。とても穏やかで、どこか懐かしさを感じる町でした。またいつか、ゆっくりと訪れてみたいと思います。
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