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「楽しさ」より「めんどくささ」に注目するビジネスの視点

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2025.03.19

最近、「自分で事業をやってみたい」という相談を受けることが少なくありません。相談者の多くは、「人を喜ばせる仕事をしたい」「楽しませる仕事がしたい」といったポジティブな思いを持っています。その心意気自体は素晴らしいものですし、誰かを幸せにできる事業なら理想的です。しかし、こうしたポジティブな理念を基盤にしたビジネスモデルは、実際には成立しにくいことが多いのです。

こうした「人を喜ばせる」ことを目的としたビジネスは、どうしてもイメージ先行になりがちです。アイデアは出ても、それをどう収益化するのかを具体的に考えないまま進めてしまうことがよくあります。「楽しさ」や「喜び」は確かに価値あるものですが、それがそのまま収益につながるわけではありません。そもそも、自分が楽しいと思うことが他人にも楽しいとは限らず、結果として自己満足で終わってしまうケースもあります。

また、このような「楽しさ」を売りにしたビジネスの難しさの一つに、消費者の期待値の高さがあります。人は「楽しい」「嬉しい」と感じることに対して無限の期待を抱きがちです。例えば、数万円を支払って体験するサービスに対して「この程度か」と感じ、不満を抱くケースが非常に多くなります。「もっと特別な体験ができるのでは」とつい考えてしまうため、提供者側がどれだけ頑張っても期待に応えるのが難しいのです。その結果、投資とリターンのバランスが崩れてしまいます。

では、どのようなビジネスモデルなら成功しやすいのでしょうか?

私が注目するのは、「めんどくさいこと」をビジネスにする発想です。私たちは日常生活の中で、数えきれないほどの「めんどくさいこと」に直面しています。例えば、

  • ちょっとした買い物
  • 電話での問い合わせ
  • 書類の整理

これらは自分でもできるけれど、できればやりたくないことです。こうした「めんどくさいこと」を解決するビジネスは、非常にマネタイズしやすい傾向があります。

新しいビジネスの種は、実はこの「めんどくさい」という体験の中にこそあると私は考えています。誰かが「面倒だな」と思うことは、お金を払ってでも誰かに任せたいことかもしれません。だからこそ、新しいビジネスを考える際には、自分の日常生活の中で「どんなことを面倒だと感じているか」に意識を向けることが重要です。

しかし、これを実際にやってみると意外と難しいのです。なぜなら、「めんどくさい」と感じることすら、無意識のうちに避けてしまっているからです。だからこそ、自分の暮らしを振り返り、意識的に「面倒なこと」を洗い出してみることが、新しいビジネスのアイデアにつながるのです。

何か新しいビジネスアイデアに行き詰まったときは、「人を楽しませる」ことだけに目を向けるのではなく、自分の生活の中で「面倒だと感じること」を探してみてください。ビジネスは、夢や理想だけでなく、現実にしっかりと根付いたものでなければ長続きしません。その視点が、より安定したビジネスを生み出す鍵になるはずです。

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